一般教育訓練給付金が入金されました

大学院が修了しましたので、一般教育訓練給付金を申請しました。一般教育訓練給付制度については以下をご参照ください。

 

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申請書を作成して、ハローワークに行きました。ハローワークは仕事を中抜けして15時過ぎに行ったのですが、空いていて、すぐに受付をしていただきました。

 

必要書類を提出して10分くらい待つと、手続き完了しました。手続きから1週間も経たずに銀行口座に入金されていました。

 

こういった制度はありがたいですね。

大学院を修了しました

学位記

この度、大学院の正式修了が確定し、晴れて経営学修士を取得しました。

2年間で得たものをここで振り返ってみます。

 

統計や定量研究に対する畏怖がなくなった

私は学部時代には定性研究をしていたこともあり、その反動で定量研究に対しての憧れというか畏怖というか、コンプレックスがありました。統計のこともよくわかっていなかったので、「p値がどうたら」「クロンバックのαがどうたら」「統計的に有意」というのを聞くだけで、「なんだかすごそう」という印象を持っていました。

大学院の1年目で統計学の基礎を学び、2年目で実際に質問紙調査を行い、統計ソフトを使って分析をし、論文を執筆したことで、そういったコンプレックスはなくなりました。データや分析結果を見ても、いい意味で「懐疑的」になれた気がします。

データの重要性が高まりつつある昨今、今後のビジネス人生において、統計に対しての畏怖やコンプレックスがなくなったことは大きなプラスではないかと感じます。

 

思考の引き出しが増えた

思考の引き出しが増える≒知識が増える、と考えています。引き出し、というのはメインで専攻していた組織行動はもちろん、人的資源管理論、経営戦略論、マーケティングゲーム理論等です。

大学院ではそれぞれの科目でレポートをはじめとした課題が与えられました。そのため、その学問領域の理論や用語、事例のインプットで終わらず、自ら思考し、アウトプットすることが求められました。このプロセスを通じて、既存の知識をベースに「思考する」ということができました。

仕事で直面した事象を思考する際に、今までより多様な、かつ理論的な引き出しを増やせたことはありがたいですし、今後もブラッシュアップしていきたいところです。

 

タイムマネジメントスキルが向上した

元々タイムマネジメントに苦手意識はありませんでしたが、さらに磨かれました。日常の仕事がある中で、大学院の課題をこなさなければいけないので、ダラダラしている時間はあまりありません(たまには必要)。限りある時間を有効活用する姿勢や自分を律する力が一気に高まった感じがあります。

これは今後も維持していきたいところですね。

 

キャリアパスがより明確になった

「組織人事のプロフェッショナルになりたい」という想いがあり、大学院に入学したのですが、そのプロフェッショナルというのは、コンサルタントなのか、事業会社人事なのか、研究者なのか、というHOWが曖昧な状態でした。

今はコンサルティングの道で頑張っていこうという肚決めができました。当初は博士課程に進むプランもあったのですが、2年間の院生生活を通じてそこまでの覚悟は持てないということがわかりました。

社会人3年目くらいまではキャリア迷子をしていた私ですが、徐々にどんな人生を歩みたいかが、見えてきた気がします。

2022年振り返り

2022年は学術面では修士論文の執筆、仕事面では営業→コンサルタントへキャリアチェンジを果たし、キャッチアップをするという点で心身ともに非常にハードな1年でした。少し体調を崩した日もありましたが、コロナにかかることもなく、なんとか乗り切れたという感じです。

さて、大晦日という節目でもありますので、大学院、仕事、趣味というカテゴリーで1年をざっくりと振り返ってみます(駄文ですが)。

大学院

2022年の3月まではM1で4月からはM2に進級しました。

M1の振り返りは以下。

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M2のメインはなんといっても修士論文ですね。

修士論文

7月に中間審査がありましたので、主査の先生の指導のもと、ひたすら先行研究を読んでレジュメを切って、ある程度地図ができてくると、リサーチ・デザインを磨いていくというプロセスを回していました。私の場合は質問紙調査を実施して、統計分析をして定量的に仮説を検証する実証的なアプローチを取りましたので、中間審査が終わった8月は調査に向けての準備です。ネットリサーチ会社への見積もり、選定、やりとり、質問紙の設計。特に質問紙の設計では先生のお世話になりました。ネットリサーチ会社とのやりとりについては以下のようなツイートをしています。

 

9月に調査を実施して、データが回収されると、ひたすら分析です。記述統計量の確認、相関分析、因子分析、重回帰分析とこなしました。ここもかなり先生のお世話になりました。また書籍としては以下を参照しました。

 

10月は分析に費やして結果を確定させ、11月から執筆に入りました。中間審査で提出した研究計画書を下地に研究背景・目的、先行研究、リサーチ・デザインのパートを執筆しました。その後は分析手続き、仮説検証パートの執筆です。定量研究ということもあり、作表にかなりの時間を割きました。社会人院生の場合、この辺りは土日をロックして一気に進めると良いと思いました。

12月からはいよいよ考察パート。仮説検証結果について、先行研究も踏まえ、なぜそのような結果になったのか、ということを考察します。さらに研究の理論的意義、実務的示唆、研究の限界を執筆しました。適宜、先生にも添削をいただきながら、執筆を進めました。一流の研究者から添削、コメントをいただきながら論文執筆できるというのは、本当にありがたい環境だと思います。

修論は一応書き終わった状態なのですが、年明けに再度、誤字脱字チェックと論理構成チェックをします。

講義

修士論文以外に講義も履修しています。人によっては、修了要件さえ満たしていれば、全く講義を取らないということもできますが、私は管理会計ベンチャービジネスを履修しています。詳細は以下をご参照ください。

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ただどうしても修士論文にエフォートを捧げざるを得ず、M1のときほどは全力投球できないのが現実ですね。。興味のある講義はM1のときに履修すべきだと強く思います。ちなみに私の通う都立大MBAには科目履修生という制度があります。

大学院入試情報 | 東京都立大学 経済経営学部・経営学研究科

別途料金は発生しますが、修了してからも都立大の講義(一部)を履修することができますので、あえて忙しいM2で履修せず、修了後に科目履修生として履修をするという方もいます。(2022年12月時点の情報です)

その他

学生役員として都立大ビジネススクール同窓会の総会や勉強会、新入生歓迎会の運営に関わりました。ボランタリー組織でこういった役割を担ったことがなかったので、仕事や勉強とはまた違った学びがありました。

また組織行動論を専攻されている学部生の方からキャリアに関してのインタビューを受ける機会もありました。大したキャリアを歩んでいるわけではないですが、私のキャリアをディスカッション用のケースにしていただけるとのことです。都立大ではMBA生と学部生のキャンパスが異なることもあり、ほとんど交流はないので、学部生の方とこういった形で接点を持てたのは良かったですね。少しでも未来ある学部生に与えるものがあれば幸いです。

仕事

2022年1月~3月は営業として、2022年4月からは人事コンサルタントとして仕事をしました。営業と人事コンサルタントではスキルセットやスタンスが全く異なるので、ギャップに戸惑いながらも、なんとかキャッチアップ中という段階でしょうか。

大変なことは多いですが、やりがいは大いにあります。

営業時代よりも「個人の力で勝負している」という感覚があり、また案件をこなすことで確実に自分の中に知見として蓄積されていく感覚もあります。

顧客への貢献実感を持ちながらも専門性を追求していきたい自分にとって、非常に合った仕事なのだと思います。

仕事に関する書籍も積極的に読みました。以下が特に学び・刺激になりました。

 

 

 

 

 

 

 

趣味

人生で初めて落語に行ってきました。1人で何人もの声色を使い分ける落語家さんの技量には圧巻されますし、何より面白い!思っていた以上に声を出して笑いました。

その他、ストリーミング配信サービス経由で映画をたくさん観ました。印象的だったのは、邦画だと『ドライブ・マイ・カー』『さがす』『岬の兄妹』『あの日々の話』『近松物語』。洋画だと『交渉人』『ヘレディタリー/継承』『アベンジャーズ(シリーズ)』『バックドラフト』『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』『コーダ あいのうた』が良かったです。

 

以上です。

だいぶ長くなってしまいました。。

2023年の目標は気が向けば書きますね。

それでは良いお年を!

M2後期がスタート!

またまた久しぶりの更新となってしまいました。

ついにM2後期に突入です。どんな大学院生活を送っているのか、簡単に紹介します。

以下が目次です。

修士論文

修士論文は都立大ビジネススクールにおけるM2のメインですね。

前期中に精緻化したリサーチデザインに沿って、調査を行いました。

私の場合は質問紙調査を行うため、ネットリサーチ会社を使いました。200名を対象にして、金額は13万円~14万円程度でした。学割が効いたこともあり、思ったよりも安かったです。

8月にリサーチ会社の選定を行って、設問項目を作成しました。

9月にはネットリサーチ会社の方が調査画面を作ってくださって、実際の調査となりました。1週間もかからず、データが集まりました。それ以降はずっと分析です。属性や相関を確認して、因子分析、重回帰分析を重ね、仮説の検証をしました。ある程度分析が終わったら考察です。考察結果はスライドにまとめてゼミで発表しました。

大まかな着地の方向性が見えた10月下旬くらいから執筆を開始し、現在に至っています。中間審査で提出したものがベースになっているので、研究の背景・先行研究レビュー・仮説はある程度書けている状態でした。

そのため因子分析や属性などの分析手続き、分析結果を中心に書いていました。表を作るが意外と時間がかかりました。これから、考察を書きつつ、先行研究パートを補強していくつもりです。

無事に書き上げて、落ち着いたら修論執筆体験談を書こうと思います。

管理会計

M2になると、単位が足りていれば修論に集中するために講義を取らない院生もいますが、私は2つ履修しています。1つ目が管理会計です。

財務会計管理会計の違い、固定費と変動費の違いといった基本的な内容から始まって、CVP分析や感度分析、原価予測、予算管理と進んできました。毎回課題があるので大変ですが、着実に身につく感覚がありますね。

私は仕事で組織人事のコンサルティングをしているので、賃金制度を扱うこともあるのですが、その際に管理会計の知識があるのとないので、クオリティも変わってくる気がします。

ベンチャービジネス

もう1つ目がベンチャービジネスです。輪読をベースに制度派組織論の視点からイノベーションベンチャーを学んでいます。私は都立大では「組織行動論」という従業員の心理を分析対象とするような領域のゼミに所属していますが、制度派組織論ではその名の通り「制度」に着目して分析を行います。着目するポイントが異なるので、一口に組織論といっても、組織行動論や人的資源管理論に代表されるミクロ組織論と制度派組織論は異なる点が多いです。今まではミクロ組織論を中心に勉強してきたので、新鮮で面白いです。

 

そんな感じのM2後期ライフを送っています。修了まで残りわずか。引き続き、頑張ります。

M2 前期振り返り

久しぶりの更新になってしまいました。

M2の前期が終了しました。

早速、振り返りを書いていきます。

仕事との両立

今年は4月から人材業界の営業職→人事コンサルタントへキャリアチェンジするという大きな変化があった中での社会人院生ライフでした。4月~5月は研修メイン+案件のサポートという感じだったので、両立は比較的ラクでしたが、6月から徐々に忙しくなり、7月はガッツリ案件にアサインされてフル稼働していたので、かなり大変でした。あんまり記憶がなくて、全速力でマラソンを走っているような感覚でしたね。

とはいえ、コンサルの仕事は知的刺激に溢れており、大学院での学びとのシナジーも大きく、楽しいです。仕事をすることで自分の中に知的資本が蓄積されていく感覚があるのが、やりがいにつながっていると感じます。

講義

講義はマーケティング・マネジメントと経営分析を履修しました。前者は王道のマーケティング理論や事例を広く学び、後者は財務会計ファイナンスの基礎を学びました。私の場合は研究というより実務に活かすイメージですね。

マーケティングは顧客理解を深める上で履修して良かったと感じています。頑張ってM1で履修しても良かったかな、という気持ちもあります。あまりマーケティングの知識がない状態でケース・ディスカッション等をやっていたので。。

財務会計ファイナンスは学部時代にもかじっていたのですが、改めて学ぶと面白いですね。講義ではROEやDCF法、WACCといった基本に加えてコーポレート・ガバナンス、ESG投資、人的資本開示といった比較的新しいテーマも取り上げられました。この辺りはビジネスパーソンの教養といっても差し支えないですね。夏季講習でもファイナンス関連の講義を履修する予定です。

修士論文

なんといってもM2のメインは修士論文でしょう。

昨年から準備を進めてきましたが、仮説と分析枠組みが決まりました。7月下旬に中間審査がありましたので、それに向けての準備が大変でした。

私の場合は大学院出願段階から研究テーマがあまりぶれておらず、M1の後期から先行研究の掘り下げを開始、RQはM1の1月頃に確定しました。仮説も分析枠組みもぼんやりとあったので、4月からはひたすら先行研究を読みつつ、仮説と分析枠組みを詳細化する、というスケジュールで進めてきました。

ネットリサーチ会社を使って、質問紙調査をすることになるので、8月はその準備をして、9月に調査を実施、10月以降から分析という流れになりそうです。

この辺りはまた記事にしたいところです。

社会人院生生活も残りわずかになってきました。引き続き、頑張ります。

M2前期がスタート!

M1が終わり、M2に進級しました。

履修する講義も確定したので、久々にブログを更新してみます。

ゼミ(修士論文)

私が通う東京都立大学MBAでは修士論文の執筆が義務付けられており、基本的にはゼミに所属して、通年で教員の指導を受けながら、研究を進めていきます。私は組織行動論のゼミに所属しています。7月に中間審査があるので、それに向けて先行研究を読んで、レジュメを切って、リサーチ・デザインを精緻化して、の繰り返しです。昨年後期から少しずつ進めてきましたが、徐々にシャープになってきた感じがします。

最近は英語論文を読むことが多くなってきました。最初は英語論文には抵抗がありましたが、DeepLというフリーの翻訳ソフトを使いながら、読みこなせるようになってきました。

また春期休暇中には3つくらいのゼミ横断で心理統計の実習や輪読をやり、統計の知識もついてきました。引き続き、頑張ります。

マーケティング

マーケティングMBAの基礎ともいえる講義なのでM1のタイミングで履修する方が多いですが、、私はM2に回しました。理論と実務のバランスが取れており、面白いです。私は現在、組織人事コンサルティング業務に従事しており、マーケティングとは畑が違いますが、クライアントの置かれた立場を理解するうえで非常に有益な講義です。

毎週レポート(A4 1枚~2枚程度)が課されるので、相応の負担はありますが、履修して良かったなと感じています。

経営分析

前半は会計・ファイナンスの基本的な知識を学び、後半は学んだことをベースにやESGや報酬システム、現金保有といった施策が企業価値に影響を与えるかどうかを議論するという講義です。後半は結構大変かもですね。。

会計・ファイナンスは学部時代にそれなりに勉強していたのですが、当時はあまり習わなかったESGを学べるのは貴重ですね。

この領域だと「人的資本開示」に興味があります。

ファイナンスHRMというと、カネとヒトということで一見対極的な印象を持たれるかもしれませんが、徐々に接近しつつあるなというのを感じます。

この辺り、仕事にできると面白いかもしれませんね。

 

ということでM2前期はゼミ・マーケティング・経営分析の3本柱で走っていきます。またブログにも書こうと思いますが、今年から職場も変わって、キャッチアップが必要なので、講義は最低限にしました。講義を減らしたおかげで、1つ1つの講義の予習・復習に時間を割けるのはいいですね。修士論文も可能な限り、前進をさせたいです。