2021年振り返り

2021年は大学院に進学したという点で大きな変化があった年でした。また4年近く住んだ北浦和を離れ、上野に引越しました。下町情緒あふれる上野での暮らしはとても楽しく、刺激が多いです。

年齢的にも30歳を迎えることになって、1つ階段を昇ったのかな、という気がしています。同年代の友人知人も転職、独立、出世、事業売却、海外転勤、結婚、出産等、それぞれのステージを迎える歳になってきました。20代前半から明確にキャリアの解像度を高く描いて、努力をしてきた層は実ってきていることを実感します。

さて、自分自身についてざっくばらんに振り返っていきたいと思います。

 

大学院

経営組織、HRM、意思決定、組織行動等、組織に纏わる講義を中心に履修しつつ、その手法としての統計学を学びました。関連領域としての経営戦略や、視野を広げるためにゲーム理論や企業経済学といった科目も履修しました。前期のグループ研究ではサーベイリサーチを経験し、「研究をするとはどういうことか」という一端を知ることができたのではないかと思います。

当然知識は増えるわけですが、知識そのものよりその学問領域の考え方、フレームワークを知ることができたのが、今後の糧になるのではないかと思います。例えば古典的なゲーム理論で前提としているような、自分と相手の相互依存的な関係でどう戦略を選択するのか、ということ。また企業経済学を履修したことで、これまで自分が経済学に対して持っていたような偏見を捨て去ることができました。

あと統計学については以前と比べると飛躍的に理解が進んだと思います。少なくとも統計手法を用いた論文を読めるようにはなりました。ただ自分で統計解析をしていくということを考えると、まだまだだと思うので、来年も引き続きキャッチアップをしていく必要がありそうです。

英語

大学院に関連する項目ではありますが、独立させました。私の研究計画的に、来年は英語の論文をたくさん読んでいく必要がありそうです。ただ今年は英語学習にあまり時間を割けずじまいでした。文法書や単語帳を読む時間も確保することが難しそうな感じがしますが、来年は英語論文をとにかく辞書(適宜翻訳ソフト)を使いながら、読んで、量をこなすことが英語の読解力を上げていきたいと思います。

英語の論文については、ある種のお作法や頻出単語みたいなものがあって、それらを抑えつつ、翻訳ソフトのような文明の利器を適切に使えばなんとかなるのでは?と思い始めています。

哲学

今年は新たな挑戦として、哲学のインプットをはじめました。哲学といっても幅広いのですが、いわゆる近代哲学といわれるようなイギリス経験論・大陸合理論~現代哲学に至る領域です。また「科学哲学」の本も読みました。時間があればブログにもまとめたいのですが、下記は特に勉強になりました。

そこから派生して、下記5冊も読みました。

 

浅学ゆえに未消化な部分が多いので、この5冊は再度読み直したいと思います。経営学という社会科学の一領域を学びながら、「社会科学とは何か」ということを自分なりに見つめた一年と言ってもいいかもしれません。(答えは全然出てないですが)

科学哲学を含めたインプットの成果として経営学の研究法についての理解が進んだのは大きかったです。例えば下記のような本を読みました。

仕事

いくつかの成果を出すことはできました。一方で波があったのは反省すべき点であり、私の未熟のなすところだと思います。

また自分のキャリアについて内省をする時間が取れました。これにより自分が今後5年、10年、20年どうしていきたいかを朧気ながら描くことができました。こういったキャリアプランは変わっていくものだと思いますが、何のビジョンもなかった数年間を思うと大きな進歩です。描いたゴールに向けて自分らしく一歩ずつ努力を重ねていきます。

趣味

大学院もコロナもありましたので、趣味に全力投球というわけにはいきませんでした。例えば旅行やスポーツ観戦には一度も行っていません。ゴルフはラウンド1回行っただけ、練習もほとんどできませんでした。

ただそういった制約の中でも楽しめることはできました。

バー巡りでいくと、銀座の「Tender」「スタア・バー」「ルパン」。湯島の「EST!」「琥珀」、八王子「洋酒考」等の由緒あるオーセンティックなバーに足を運びました。

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@mtstshk

いくつかの素晴らしい映画にも出会えました。

「シン・エヴァンゲリオン」を筆頭に、アニメ映画が個人的には豊作でした。「閃光のハサウェイ」は確実に期待を上回りましたし、ストリーミングサービスで鑑賞した伊藤計劃氏の「ハーモニー」「虐殺器官」は最高でした。また押井守氏の「攻殻機動隊」「イノセンス」を再度鑑賞する時間を持て、改めて素晴らしい作品だと実感しました。邦画だと「燃えよ剣」「花束みたいな恋をした」「佐々木インマイマイン」は良かったです。

 

そんなこんなでいい一年でした。

2022年の目標は気が向けば書くかもしれません。