東京都立大学大学院(MBA)と教育訓練給付金制度

東京都立大学大学院(MBA)入学に際して教育訓練給付金制度」について調べたのでまとめます。

 

教育訓練給付金制度とは

そもそもこの制度は、

働く方の主体的な能力開発の取組み又は中長期的なキャリア形成を支援し、雇用の安定と再就職の促進を図ることを目的とし、教育訓練受講に支払った費用の一部が支給されるものです。(中略)一定の受給要件を満たす方が、「厚生労働大臣の指定」を受けた教育訓練を受けた場合に、その費用の一部を「教育訓練給付」として雇用保険により支援しています。-出典:教育訓練給付制度 |厚生労働省

という制度です。どんな訓練が厚生労働大臣の指定を受けているかは、下記サイトから検索可能です。

教育訓練給付制度[検索システム]

私が通う東京都立大学大学院 経営学研究科経営学専攻も指定を受けていますので、要件を満たしていれば訓練給付金の支給を受けることができます(2021年2月時点)。他のスクールの受験も考えている場合は、対象になっているかどうか、是非調べてみてください。

一般教育訓練給付金と専門実践教育訓練給付

教育訓練給付金制度は①一般教育訓練給付②専門実践教育訓練給付という風に種類がわかれています。(厳密には特定一般教育訓練給付金というものもありますが、MBAは対象外)一般教育訓練給付金と専門実践教育訓練で支給額や申請方法が異なりますので、注意が必要です。先ほど紹介した検索システムで、どちらに該当しているのかも明記されていますので、要確認です。

 

一般教育訓練では教育訓練経費(入学金と最大1年分の受講料の合計)の20%(上限10万円)が支給されます。申請は受講後に必要な書類を揃えてハローワークに提出をすることになります。事前の手続き等は特に必要ないようです。

 

専門実践教育訓練では教育訓練経費(入学料と受講料の合計)の50%(年間上限40万円)が支給となります。専門実践教育訓練給付金の受給のためには、受講開始前に訓練対応キャリアコンサルタントによる「訓練前キャリアコンサルティング」を受け、就業の目標、職業能力の開発・向上に関する事項を記載した「ジョブ・カード」を作成することが必要だそうです。

東京都立大学大学院(MBA)だといくら支給される?

東京都立大学大学院 経営学専攻は「一般教育訓練給付金」の対象となります(2021年2月時点)。2021年度の東京都立大学大学院 経営学専攻の入学金は282,000円(東京都民は141,000円)、年額の学費は520,000円ですから、教育訓練経費としては802,000円。その20%は160,400円で10万円を超えてくるため、支給額としては上限の10万円という計算になります。

支給要件を満たしている場合は、受講終了後にハローワークに所定の書類を提出することで支給されます。なお一般教育訓練給付金の支給要件は、

一般教育訓練給付金の支給対象者は、次の1または2に該当し、厚生労働大臣が指定する一般教育訓練講座を修了した方となります。
1 雇用保険の被保険者(在職者)
 一般教育訓練の受講開始日に雇用保険の被保険者である方のうち、支給要件期間が3年(初めて教育訓練給付金を受給する場合は1年)以上ある方
2 雇用保険の被保険者であった方(離職者)
  受講開始日に被保険者でない方のうち、被保険者資格を喪失した日(離職日の翌日)以降、受講開始日までが1年以内(妊娠、出産、育児、疾病、負傷などで教育訓練給付の適用対象期間が延長された場合は最大20年以内)であり、かつ支給要件期間が3年(初めて教育訓練給付金を受給する場合は1年)以上ある方

 なお、上記要件に加え、平成26年10月1日以降、教育訓練給付金を受給した場合は、前回の教育訓練給付金受給日から今回受講開始日前までに3年以上経過していることが必要です。-出典:Q&A~一般教育訓練給付金~

となっています。 

自身が支給要件を満たしているかどうかは、事前に照会をすることができます。下記ご参照ください。

https://hoken.hellowork.mhlw.go.jp/assist/001000.do?screenId=001000&action=kyoikukunrenShokaiLink

 

一般教育訓練給付金のリーフレットは下記となりますので、詳細はこちらをご確認ください。

https://www.mhlw.go.jp/content/000588319.pdf

 

※本記事は2021年2月時点での情報に基づいて執筆しており、年度によって要件や申請方法に変更がある場合がございますので、正確な情報は厚生労働省のHPやハローワーク等でご確認ください。