M1後期が終わりました

諸々の課題や研究計画書を提出し、M1後期が終わりました。

記憶が新しいうちに振り返ります。

後期を通じて成長したと思えるポイントは3つ。

論文を読む精度が高まった

私が通っている東京都立大学大学院 経営学研究科では後期から専攻毎に分かれて、教授の指定する文献を各自読んでレジュメを切って議論をする必修講義があります。この講義のおかげで論文を読む精度が高まりました。

私は「ミクロ組織論」を選択しましたが、講義では文献の限界点を指摘することが求められました。例えばリサーチデザインの穴や考察で見落としている点等です。これまでは受動的に読むだけだったのが、能動的に読むことができるようになりました。

英語論文を読むこともあったので、語学力も鍛えられたと思います。

レポートを書くスピードが速くなった

前期、後期と簡単なものも含めると50本以上はレポートを書いてきました。そのおかげかレポートを書くスピードが格段に速くなってきました。当初はなかなかアイデアが浮かばず、うんうん唸ってたことが多かったのですが、成長しました。経営学の知識が増え、分析のHOWが蓄積されてきたことが大きいと思います。

ちなみに都立大では非常勤講師の先生によるロジカルライティングの講義があります。2022年度も開講されるかはわかりませんが、開講されるのであればM2での受講を検討しています。スピードだけでなく、クオリティももっと上げていきたいです。

経済学の知見を得られた

後期は「企業経済学」と「ゲーム理論」という経済学系の講義を履修しました。企業経済学ではミクロ経済学の基本を学びました。ゲーム理論では基本から始まって、完全ベイズ均衡のような応用まで学びました。

入山先生が名著『世界の経営学者はいま何を考えているのか』(2012)で紹介されている通り、経営学には①社会学ディシプリン認知心理学ディシプリン③経済学ディシプリンの3つのディシプリンがあります。私はその中でも経済学の知見が皆無に等しかったため、考え方を身につけることができて良かったです。

経済学には「現実的ではない」というネガティブな印象を持っていたのですが、「あえて大胆な仮定を置くことでモデルを作り、示唆を提示する」というのが経済学の考え方であると知り、視野が広がりました。

以上です。

今日から春休みということになりますが、仕事関連のビジネス書を読んだり、研究計画書をブラッシュアップしたりして、有意義に過ごしていきます。