東京都立大学大学院 経営学研究科(MBA)を目指す理由

私は東京都立大学大学院の経営学プログラム(MBA)を目指しています。今回はその理由を書いてみたいと思います。

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目指したきっかけ

私は現在、人材紹介の営業マンをしています。日々経営者や人事の方を相手に採用支援の業務に携わってきました。求職者の方の転職相談や面接アドバイスをすることもあります。仕事をしていく中で組織行動論や人的資源管理論を専門的に学びたいという意欲が徐々に出てきました。

そこで社会人3年目のとき、グロービス・マネジメント・スクールという学校の「リーダーシップと人材マネジメント基礎」という講義を受講することにしました。どんな講義か、というのはHPから抜粋します。

 

この科目は、チームや部下のとりまとめを行う立場でその進め方を学びたい方、あるいは将来そのようなポジションを目指す方、組織や人事制度の基礎知識について体系的に学びたい方を対象にしています。人事担当者に限定したものではなく、組織で働く全ての人に役立つ科目です。
内容は、リーダーとしての振る舞い方、部下をやる気にさせる方法、チームのまとめ方、そして誰もが気になる評価や報償などの人事制度づくりといった、ビジネスパーソンの身近な興味・悩みに直結した構成になっています。

授業では、毎回、国内企業を題材にしたケースに取り組んでいきます。具体的な企業事例を用いながら、現実的な課題をディスカッションすることで、各回のテーマについての知識習得と実践への応用方法を身につけていきます。

リーダーシップや人材マネジメントを専門に教える講座は世の中に数多くありますが、グロービスでは講師や受講生とのディスカッションを通じて、「机上の空論」とならない、現実的な解決策を生み出す思考力を鍛えることに特徴があります。

https://gms.globis.co.jp/curriculum/eoh/

 

3ヶ月間、隔週で組織行動論や人的資源管理論を学び非常に楽しかったです。それだけでは物足りず、講義が修了した後も専門書を読んだりしていました。そんなことをしているうちに、やっぱり大学院で専門的に学びたいなあという気持ちが芽生えてきました。ちょうどコロナ禍の影響で家にいることが増え、自分のやりたいことと向き合えた、というのも大きいかもしれません。

なぜ東京都立か?

とはいえ、さすがに会社を辞めてフルタイムで通うのは厳しいため、仕事をしながら学位を取得できる大学院を国内で探すことにしました。当初グロービスや早稲田も検討したのですが、如何せん学費がお高い。。

 

また私の場合はいわゆる経営者養成機関としてのビジネススクールMBA科目を幅広く学ぶ、というよりも組織論を深く深くアカデミックに学んでいきたいという思いが強かったため、実践寄りな私立のMBAよりも、アカデミック寄りな国公立のMBA(私立でもアカデミック寄り、国交立でも実践よりなスクールはあるのかもしれませんがあくまで「傾向」として)に目が行くようになりました。そして基本的には国公立の方が学費も安い傾向にあります。

 

国公立で仕事しながら取得できるMBAとなると、一橋/筑波/東京都立が候補に挙がってきます(神戸も魅力的ですが、関西圏のため除外)。ネームバリューだけでいくと、一橋か筑波になりますが、よくよくプログラムを調べてみると、東京都立は組織論のファカルティが非常に厚いです。また東京都立では1年次より「教育研究」に属すことになるのですが、「経営組織・ヒューマンリソースマネジメント・意思決定」というプロジェクトが用意されており、自分の学びたいことに合致していました。カリキュラムについてHPから引用します。

出願時に選択した教育研究プロジェクトを中心として、修士論文や課題研究論文の指導が行われます。

「経営組織・ヒューマンリソースマネジメント・意思決定」のプロジェクトの概要は下記となります。

このプロジェクトでは、組織と人に関わる諸問題への学術的なアプローチを体系的に学びます。組織における個人・集団及びその行動を分析対象とする組織行動論、組織能力の構築につながる人材の活用・育成・評価などを検討する人的資源管理論(ヒューマンリソースマネジメント)、人間の現実の意思決定のありようを心理実験などから明らかにする行動意思決定論が主たるバックボーンになります。さらにそれらを基盤として、自らの問題意識にしたがって研究を進めます。論文執筆では、現在の経営環境で直面する組織やそれに関わる人の具体的な問題について、また人間一般の心理の本質について、実証的分析や理論的考察を行います。-出典:カリキュラム・シラバス | 東京都立大学 経済経営学部・経営学研究科

 

これらから目標を東京都立一本に定め、勉強を開始することにしました。 

経営学修士MBA)を取得してどうするのか?

ではわざわざ時間とお金を費やして経営学修士MBA)を取得してどうするのか?漠然としているのですが、理論を実践の場に活かしていきたいと考えています。一部のリーディングカンパニーを除くと、最先端の組織行動論や人的資源管理論の研究が企業の現場で活かせているかというと、全くそうは思っていません。

 

かつ現場でホットになりつつあるテーマを選んで、学術的に掘り下げてもみたいと考えています。そのフィールドが現職になるのか、転職することになるのかはわかりませんが、やりたいこととしては、そんな感じです。

 

それから博士後期課程への進学にも少し興味があります。間違いなく茨の道ですが、「博士号を取る」という選択です。自分のやりたいことを考えると、修士では不十分で博士まで必要なのではないか、という風にも思っています。

 

幸いなことに東京都立大学には博士後期課程も用意されており、同様に働きながら博士号を取得するチャンスもあります。

博士後期課程では、経営学および経済学のより高度かつ専門的な科目が提供され、各自の研究目的に合致した科目を選択します。また、博士前期課程における研究を継続して研究論文を執筆し、学会誌への掲載や、学会での報告などによって研究を進化させ、最終目標として博士学位論文を仕上げ、課程博士の学位を取得します。
なお、学生が自らの学位取得にいたるまでの研究計画・指導体制を設計できるよう「博士候補者(Candidate)制度」を導入しています。学位論文を提出するためには、博士候補者の資格を得ていることが必要です。

また、学生が職業を有している、出産、育児、介護を行う必要がある等の事情により、標準修業年限(博士後期課程3年)を超えて一定の期間(最長6年)にわたり計画的に教育課程を履修し修了することを認める「長期履修制度」を導入し、無理なく学修が続けられるよう配慮しています。

 

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以上です。少しでも参考になれば幸いです。